今大会、史上最多となる8人の選手が出場する難民選手団。初出場のリオデジャネイロ大会からただ1人、3大会連続で出場するイブラヒムアルフセインに思いを聞いた。過去2大会では競泳に出場したが、今回はトライアスロンに出場する。アルフセインは右足のふくらはぎより下がない。12年前、内戦が続くシリアで爆弾の被害を受けた友人を助けようとして負傷した。治療を受けるため、ギリシャへ逃れて難民になったアルフセイン。そこで本格的に競泳を始めたことが人生の転機となる。リオデジャネイロ大会に史上初の難民選手団として出場し、続く東京大会にも出場した。しかし、年齢とともに瞬発力が低下。持ち前の粘り強さを生かすべく、水泳に自転車と長距離走を加えたトライアスロンへの転向を決断した。自分の人生を変えてくれたパラリンピックの舞台に少しでも長く立ち続けたいと、アルフセインは考えている。