金の比重は鉄の2.5倍・アルミニウムの7.2倍もあり、金属元素のなか5番目に重い。金はやわらかく触っただけで傷が付く。そのためかなりの細さに加工できる。1gの金は、長さ2640mまで伸ばすことができる。細さは0.005mで、髪の毛の約16分の1。優れた加工性を用いることで、精巧な工芸品をつくることもでできる。縁起のいいものを日本の職人の技術を駆使して再現した工芸品が今人気。さらに金の優れている点が、溶かせば元通りになるリサイクル性の高さ。東京オリンピックの金メダルも使わなくなった携帯電話などから金を収集して製作された。