前田穂南は兵庫・尼崎市出身で、名前の由来はドラマ「東京ラブストーリー」のヒロイン役だった鈴木保奈美さんだという。2019年にMGCで優勝し、2021年の東京五輪では33位だった。また、昨秋のMGCでは7位の成績を収めた。昨日の大阪国際女子マラソンでは、2時間18秒59秒という日本新記録で2位となった。前日本記録保持者の野口みずきさんは「本当に素晴らしかった。世界に近づいたことを見せつけた記録だった。明日から日本記録 野口みずきが出ることはないのがちょっと寂しい」などと話している。前田は、東京五輪で多くの選手が厚底シューズを採用する中、従来の靴で挑戦した結果33位となった。雪辱を期して厚底に履き替えるも、かかとを疲労骨折してしまい、周囲には「競技をやめたい」と漏らした時期があったという。両親は、イチローさんらがトレーニングに通ったワールドウィング位の提携施設を紹介し、前田は故障が縁厚底シューズが履きこなせる体になったという。また、年末年始はアメリカ・ニューメキシコ州アルバカーキで約1ヶ月の合宿を行なった。長田さんは「故障で悔しい思いをしたからこそ、素晴らしいなと思う」などと話した。