外交文書が今日公開された。1992年、当時天皇皇后だった上皇ご夫妻の初の訪中が検討されていたが、この年の2月、中国は沖縄県の尖閣諸島を初めて”自国の領土”と明記した「領海法」を制定した。日本政府は”尖閣諸島は日本固有の領土だ”と抗議し、自民党内からも訪中に反対意見が相次いだ。今日公開された外交文書ではこうした中、ときの宮沢首相が4月橋本中国大使に対し「党内・国内の間に亀裂が生ずるような形で実施したくない」と慎重な姿勢を示していたことがうかがえる。その後訪日した中国の江沢民総書記が、宮沢首相に中国訪問の決断を迫った。その翌日には両国の外相が東京で秘密裏に会談し、訪問の実現に向けて競技していたことも明らかとなった。この中で渡辺外相が尖閣の問題を残念だとし、最終結論までに時間をもらうなどと話した。これに対し銭其琛外相は冷却期間を起き検討していくとしたいとした。その後自民党内の反対論は徐々に収まり、この年の10月に訪中が実現した。
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URL: http://www.tokyo-airport-bldg.co.jp/
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