株価は1989年の最高値を超えた。バブル期は空前の好景気に湧き、今日より明日の暮らしが良くなると信じられた時代。若者は夜をディスコで過ごし、新幹線でディスコイベントが開催された。好調な経済は男女関係にも影響を及ぼした。専門家は、34年前は経済的に今日より明日が良くなっているという期待が強かったので、その分財布の紐も緩くなって結果的に日本の国内経済も良くなって多くの人々が浮かれるような状況になったという。一方今は、大きく変わったのは企業の収益構造だという。昔の日本の企業は、日本国内で多くを稼いでいたので日本株と日本経済がリンクしていたが、今の日本企業は海外で多くを稼いでいるため日本株が上がっても経済が良くならないという。そんな中、皮肉にも海外企業の進出で好景気に沸く町がある。人口約4万3000人の熊本・菊陽町は、半導体大手「TSMC」の上陸が半導体バブルを生んでいるという。