今日の東京外国為替市場で、円相場は157円90銭台まで円安ドル高が進んだ。158円台目前まで進んだ背景にあるのが、米国の根強いインフレだ。30日に発表された雇用に関する経済指標が市場予想を上回り、米国の利下げが更に遅れるとの観測が広がり、円を売ってドルを買う動きが優勢となり、じりじりと円安となっている。市場ではおととい、政府日銀が5兆円規模の市場介入を行ったとの見方が大勢で、更なる介入への警戒感が高まっている。介入する元手には、政府日銀が持つドルの外貨準備が使われ、その総額はおよそ200兆円。すぐに使える預金は24兆円ほどで、市場関係者は、国債などを売ったとしても残り42兆円ほどだとみられる、5兆円規模の介入なら、弾数は最大でも8発ほどとの見解を示している。円売り圧力が弱まらない中、政府と市場の神経戦が続く。