中国は「1つの中国」という原則に従い、台湾の平和的統一を目指している。台湾では国民党と民進党が政権を交互に担ってきたが、今回の総統選の結果、初めて民進党が3期連続で政権を担うこととなった。福田氏は今回の総統選の結果について、民進党の頼清徳氏は4割ほどしか票を集められなかったが、民進党に不満を持っている人の受け皿として民進党寄りの野党・民衆党が3割ほどの票を集め、結果として7割近くの人が台湾に軸足を置く政党に投票した形だと分析した。佐橋氏は立法院の構成で民進党が少数与党になったことが面白いとし、また中国の政治干渉が今回の選挙結果に大きな影響を与えなかったことから、台湾の民主主義が強靭であるなどと分析した。
台湾の人々は今回の総統選について、どこの政党が勝ったら緊張状態が継続してどこの政党が勝ったら緊張状態が緩むのかという単純な図式で捉えてほしくないとのこと。台湾の人々にとっては今の台湾を守ることも戦争を避けることも両方当たり前で、選挙で戦争か平和かを選んだつもりはなかったと推察される。台湾には身近な問題を解決してほしいという有権者が多かったとみられるとのこと。また新総統の頼氏は貧しい家庭で生まれ育った苦労人で、台湾愛の強い熱血漢というイメージとのこと。
頼政権の今後について佐橋氏は、これまで蔡英文政権が作り上げてきた米台関係をどう維持・発展させるかが最大の焦点だとし、その際に民進党が議会の過半数を取れていないことがどこまで影響を及ぼすのかが注目されるなどと述べた。今後の政権運営に関して福田氏は、頼政権は議会で単独過半数を握っていないので、超党派的に野党と協力しながら慎重に政権運営を進めていくだろうと予想。その上で鍵になるのは民衆党で、頼政権は民衆党寄りの政策を打ち出していくだろうなどと分析した。また台湾から見た中国について福田氏は、台湾の人々の中国の圧力に対する反発はかなり強いとし、習近平国家主席に対しては強権的な指導者というイメージを持っているなどと説明。ただ中国のことを完全に毛嫌いしているかというとそうでもないなどとも述べた。
台湾の人々は今回の総統選について、どこの政党が勝ったら緊張状態が継続してどこの政党が勝ったら緊張状態が緩むのかという単純な図式で捉えてほしくないとのこと。台湾の人々にとっては今の台湾を守ることも戦争を避けることも両方当たり前で、選挙で戦争か平和かを選んだつもりはなかったと推察される。台湾には身近な問題を解決してほしいという有権者が多かったとみられるとのこと。また新総統の頼氏は貧しい家庭で生まれ育った苦労人で、台湾愛の強い熱血漢というイメージとのこと。
頼政権の今後について佐橋氏は、これまで蔡英文政権が作り上げてきた米台関係をどう維持・発展させるかが最大の焦点だとし、その際に民進党が議会の過半数を取れていないことがどこまで影響を及ぼすのかが注目されるなどと述べた。今後の政権運営に関して福田氏は、頼政権は議会で単独過半数を握っていないので、超党派的に野党と協力しながら慎重に政権運営を進めていくだろうと予想。その上で鍵になるのは民衆党で、頼政権は民衆党寄りの政策を打ち出していくだろうなどと分析した。また台湾から見た中国について福田氏は、台湾の人々の中国の圧力に対する反発はかなり強いとし、習近平国家主席に対しては強権的な指導者というイメージを持っているなどと説明。ただ中国のことを完全に毛嫌いしているかというとそうでもないなどとも述べた。