埼玉県の教育委員会は8月末までに今後の方針を示すとしている。先月まで県内の学校に通学する中学生と高校生、その保護者にアンケート調査を実施して共学化に関する意見を集めた。およそ7万人から回答が寄せられ中学生が2万5000人余り、高校生8000人余りが回答した。結果は近々公表される予定だが、県の教育委員会では寄せられた声は今後の方針を考える参考にしたいとしている。今回の議論をどのように未来に繋げていくかゲスト2人に提言を書いてもらった。瀬地山さんは「声なき声に気づいて」。多数決で差別は解決できないとし、男子は県立に行けるのに女子は東京の市立に行かなきゃいけないのは差別だと言ってる人がいて、これは当事者の声と言った時に含まれていないという。そういう差別されてた人たちの存在に目を向けてほしいという。平川さんは「主権者を育てる機会に」。子供の声をきちんと聞くのが重要。広島県のときに県立高校の入試で内申書をほぼなくした。そういう中で、パブリックコメントで1045件のうち子どもの意見は375件あり一番重要視するとしたら、当初の案を変えたという。子どもの意見で変わったという経験が、子どもにとって将来の民主主義のなり手に育てられるような1つだという。プロセスを大事にして子どもたちの意見を大切にしてほしいという。