原爆が投下されて79年。被爆者が高齢化する中、始まった新たな取り組みを取材した。東京・渋谷で若者たちがスマホで見ているのは原爆のきのこ雲。AR・拡張現実で疑似体験できるコンテンツで今月公開された。ARコンテンツを企画した大学生の中村涼香さん。中村さんは長崎出身。祖母が被爆した被爆3世。高校生のときから被爆者の声を社会に発信しようと活動してきた。核兵器について関心を持つきっかけを作りたい。今回、東京大学の専門家らの監修のもと、ARコンテンツを制作した。原爆投下を再現することを被爆者はどう受け止めるのか。長崎で被爆・和田征子さん、田中照巳さんに話を聞いた。核兵器は被爆者だけの問題ではない。中村さんはそのことを伝え続けていきたいと考えている。