現在東京大学の授業料は文部科学省が省令で定めた標準額の年間53万5800円だが、これを20%引き上げて64万2960円にし、学部生では来年度の入学者から大学院生では2029年度入学者から適用するとしている。一方授業料を全額免除する対象を現在は世帯収入が年間400万円以下と定めているが、これを学部生、大学院生ともに年間600万円以下にするとしている。東京大学は授業料改定による増収額を活用して情報ネットワークや図書館機能の強化、教員人材の拡充など世界の誰もが来たくなる大学を目指して教育環境の改善を進めるという。