中国では旧正月の春節に合わせた8日間の大型連休がきょうから始まった。中国の大手旅行会社が調べたことし人気の国外旅行先では、タイやマレーシアを押さえて1位となったのが日本。旅行の目的にも変化が見られる。早速、各地には、中国や台湾などから多くの人が。列島各地がにぎわいを見せている。観光客のお目当ては温泉につかるサル。北海道・函館市熱帯植物園・鈴木一郎園長は「怒涛のように押し寄せるように観光客が来るのは初めての経験。函館市の観光名所には寒さをものともせず、夜景を楽しもうと人が集まった。東京大学の赤門前には、中国などからの観光客が次々と訪れていた。なぜ日本で大学を訪れたのか。中国から子どもを連れてきた母親が語ったのは、中国国内の厳しい競争社会の現実だった。迫力ある富士山も楽しめる静岡・裾野市のスキー場には、春節に合わせて多くの外国人観光客が訪れている。去年の1月と比べて、すでに約2倍もの外国人観光客が訪れているという。特に人気なのが、そり遊び。外国人客の約8割が、中国や台湾から。このスキー場では、インバウンド客専用のレーンを用意。中国語に対応できるスタッフも配置。スキー場・羽田昌史マネージャーは「ここ1週間くらいで、(観光客数が)かなり急激に伸びている」と語った。中国のSNSで話題となったという、富士山をバックに撮れる雪景色。きょうも雲の合間からのぞく富士山を狙って、多くの人がカメラを向けていた。観光客の中には、日本旅行のリピーターも。
近年、中国などからの訪日客の傾向に変化が生まれていると分析するのは、インバウンドに詳しい企業・辰巳亮さんは「日本ならではの風景を楽しむ観光に行くことが多い。ものを買うより、より現地のものを楽しみたい。風俗、習慣に親しみながら楽しむという考えが増えてきた。“爆買い”からコト、事象を買うような“コト買い”に変わってきている」と述べた。ただ訪日客の受け入れには課題もある。映画のロケ地として知られる北海道小樽市・船見坂。連日、国内外から観光客が多く訪れる一方、車道に出て写真撮影する人が相次いでいる。市は、春節の大型連休に合わせて警備員3人を新たに配置。さらに日本語や英語のほか、中国語などで車道で撮影しないよう促す看板を掲示した。小樽市観光振興室・松本貴充主幹は「多くの観光客に鍛えもらいたい一方、地域住民の生活の質に影響が出ている。危険な行為が防げれば」と語った。
言語の壁を最新のテクノロジーを導入して乗り越えようという動きが出てきている。春節に合わせて、東京・秋葉原にあるメイドカフェに試験的に導入されるのが、AI(人工知能)を使って100種類以上の言語をリアルタイムで翻訳、表示する最新のシステム。都内にあるベンチャー企業が開発。この店は、中国でもよく知られている老舗のメイドカフェ。ただことばの細かいニュアンスなど、接客の際に難しさも感じてきた。メイド歴20年、生きる伝説ともいわれるレジェンドメイド・hitomiさんが、早速接客で使用。hitomiさんは「いつも以上にメイドの世界観を届ける意味でやりがいは感じた」とコメント。システムを開発した企業は、今後、接客の現場で幅広く活用されることを目指している。都内のベンチャー企業広報・山田泰裕さんは「言語の壁に対応できる人は少ない。最先端技術で解決、貢献できれば」と述べた。
近年、中国などからの訪日客の傾向に変化が生まれていると分析するのは、インバウンドに詳しい企業・辰巳亮さんは「日本ならではの風景を楽しむ観光に行くことが多い。ものを買うより、より現地のものを楽しみたい。風俗、習慣に親しみながら楽しむという考えが増えてきた。“爆買い”からコト、事象を買うような“コト買い”に変わってきている」と述べた。ただ訪日客の受け入れには課題もある。映画のロケ地として知られる北海道小樽市・船見坂。連日、国内外から観光客が多く訪れる一方、車道に出て写真撮影する人が相次いでいる。市は、春節の大型連休に合わせて警備員3人を新たに配置。さらに日本語や英語のほか、中国語などで車道で撮影しないよう促す看板を掲示した。小樽市観光振興室・松本貴充主幹は「多くの観光客に鍛えもらいたい一方、地域住民の生活の質に影響が出ている。危険な行為が防げれば」と語った。
言語の壁を最新のテクノロジーを導入して乗り越えようという動きが出てきている。春節に合わせて、東京・秋葉原にあるメイドカフェに試験的に導入されるのが、AI(人工知能)を使って100種類以上の言語をリアルタイムで翻訳、表示する最新のシステム。都内にあるベンチャー企業が開発。この店は、中国でもよく知られている老舗のメイドカフェ。ただことばの細かいニュアンスなど、接客の際に難しさも感じてきた。メイド歴20年、生きる伝説ともいわれるレジェンドメイド・hitomiさんが、早速接客で使用。hitomiさんは「いつも以上にメイドの世界観を届ける意味でやりがいは感じた」とコメント。システムを開発した企業は、今後、接客の現場で幅広く活用されることを目指している。都内のベンチャー企業広報・山田泰裕さんは「言語の壁に対応できる人は少ない。最先端技術で解決、貢献できれば」と述べた。