日本のベンチャー企業「ispace」による月面着陸の瞬間を見ようと都内で午前3時頃に応援イベントが始まり、企業の関係者などおよそ500人が集まった。午前4時半過ぎ、現時点ではまだ通信確立が出来ていないので本日はここで終了とのアナウンスが。企業は午前9時から会見を開き、袴田武史CEOは失敗という捉え方で問題ないと話した。月着陸船は先月28日に月の上空100キロ付近を回る軌道に入り、計画では午前3時13分頃から降下を開始し、高度10キロ~3キロの間で正確な距離の計測を始める予定だった。今回は高度約1キロに迫るまで正確な距離が得られなかった。企業は減速が間に合わず月にぶつかった可能性が高いと分析している。おととしの失敗から対策を講じて再挑戦した今回、去年から今年にかけて米企業が相次いで成功させておりそれに続くか世界的にも注目されていた。袴田武史CEOは、少なくとも着陸態勢のところまでいっているが、その先が実現できていないのでそこをどう解決していくか突き詰めていきたいと話した。東京大学大学院 宮本英昭教授は、成功までもう1歩のところまで迫った完成度の高さだったと言える、いくつかの困難があっても乗り越えてその先に行く姿を世界中に見せてほしいと話した。