駒場東大前駅で出会ったのはセブンイレブンの揚げ鶏を食べながら歩いていた東大生のりえさん(21歳)。家が近いためタクシー代ではなくコンビニ代をお支払い。スタッフを気遣って塩飴を買ってくれた。買い物代は737円だった。午後10時15分に帰宅。1Kで家賃9万円。人が住めるレベルじゃないと言っていた通りの汚い部屋だった。膝の上にPCを置いて勉強しているという。ペットボトルはまとめて捨てるので何本も床に散らばり、ゴミ袋として使うレジ袋がまとめて置いてあった。中学までやっていたサッカーのボールもあった。本もたくさんあった。古書店で教育学や心理学の本をまとめ買いする。冷蔵庫は飲み物ばかりだった。腐りやすい物は買わないという。ユニットバスはキレイだったが、歯ブラシは毛先が広がっていた。お酒が好きでキッチンには酒瓶がたくさんあった。シンクはキレイだった。思いついたら超洗うらしい。ADHDで物事に集中して物をしまうところまでできないので部屋が散らかってしまう。ずっと虫が体を這いずっているイメージで、体を動かしてないとゾクゾクするという。大学の授業時間は高校より長くなり、途中退出してしまう。ジッとしていることもできないので検査を受けたら「ハッキリ特性が出てますね」と言われた。。好きな読書をする時もジッとしていることができずに苦しんだという。歴史の場合、東大の問題は具体的な名称をボカして書いても点をくれる問題が多いので、ストーリーとして物事を理解する彼女には向いていたという。早稲田大学は落ちたと明かした。障がいによる症状を客観的に理解し、生活を工夫している。「ADHDでもこんな感じで生きていけます」を自分で示していきたいと語った。ADHDの子が過ごしやすい世界になって欲しくてその研究をしている。
