子どもたちの不安を和らげようと東京・港区の東京慈恵会医科大学付属病院で小児科のスペースがリニューアルし完成を祝う式典が行われた。1階のエントランスには壁や床には子どもに人気のキャラクターが、診察を待つスペースには縫いぐるみも置かれている。不安を抱えながら通院する子どもたちに少しでも前向きになってもらおうと病院がゲームを展開する企業などの協力を得てリニューアルした。協力した企業で取りまとめ役を務めた伊藤則彦は子どもたちを元気づけるにはどうしたらいいか、病院のスタッフと1年余りにわたって検討を重ねてきた。考えたのは入り口から診療室までの空間に工夫を凝らすことだった。さらにこだわったのが子どもたちの目線。採血などを受ける処置室に向かう通路の天井にはキャラクターが、部屋に入りベッドに上がれば映像を流す仕掛けも用意されている。そして、きょう新しくなった病院に子どもたちがやって来た。生後10か月から頭蓋骨を広げる治療を続けている西山潤はおととしには手術のため1か月ほど入院した。通院するたびに何をするのか母親に尋ねていた。病院は今後も企業などと連携して安心して通院できる環境作りを進めていきたいとしている。この取り組み、子どもたちのためにということで始まったがプロジェクトに参加した医師や看護師などからは子どもや付き添う家族にとって安心できる環境を作っていくことにやりがいを感じたという声が聞かれたという。病院や企業もこうした取り組みを広めていきたいと話していた。
住所: 東京都港区西新橋3-19-18
URL: http://www.jikei.ac.jp/hospital/honin/
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