きょうの東京株式市場は半導体や自動車など輸出関連の銘柄を中心に買い注文が広がり、午前の取り引きで日経平均株価が一時1000円以上値上がりし3万6000円台を回復する場面もあった。日経平均株価の午前の終値は連休前の今月9日の終値より760円55銭高い3万5785円55銭だった。東京市場の株価は米国の景気減速への懸念や円高の進行を背景に先週記録的な変動幅で乱高下を繰り返したが、為替が円安方向に値を戻したこともあって今日は投資家の間に安心感が広がっている。市場関係者は「半導体大手の決算が市場の予想を上回ったことも株価の上昇を後押ししているが、今週は米国で重要な経済指標が公表される予定で、値上がりした銘柄を売ってひとまず利益を確保しようという動きもみられる」と話している。