ゲストの糸島さんによるきょうの株についての解説。きょうの東京市場はアメリカ株が今若干高いことから円高の影響を受けて横ばい付近でのスタートになる。18、19日の日銀政策決定会合を控えていることから、さらなる円高リスクを警戒して軟調に推移する可能性がある。注目ポイントは「改革する割安企業を見抜く力」で、3月末から東京証券取引所が日本企業の資本コストや株価を意識した経営の実現を推進していることを高く評価したい。アメリカ株に比べて日本株は長期的にみて投資妙味のある投資対象になると考える。日本のPERは11倍から16倍のレンジの中央で推移していてアメリカ株対比でも割安。東証の改革へ対応を勧めている企業の状況を開示している企業の一覧を公表することを発表したことも追い風になっていると考える。投資家と企業の対話の内容も市場関係者に周知される予定。アセットオーナーにも対話を通じて企業の長期的な成長を見抜く、株式ファンドに投資する姿勢もみられると考える。日経平均PBRは過去のレンジの上限に近づいてはいて、ことし7月の1.39倍は突き抜けるはずだと考える。長期投資家であれば上場企業全体が変革していることを見通して、日本の長期的な追い風をつかまえてほしい、と糸島さんはコメントした。