日経平均株価が一時1000円近く下落し、午前の終値は819円安の4万277円となった。きっかけは、米国・バイデン大統領が中国で半導体事業を続ける日本企業などへの規制強化を検討しているとの一部報道。これを受け、東京エレクトロンの株価が一時10%以上下落するなどし、平均株価を押し下げている。きょう午前に円相場は、1ドル155円30銭台まで上昇。およそ1か月ぶりの円高水準。米国・トランプ前大統領が“円安を是正すべき”などと発言したことで、円高が進んだと見られている。さらに、FRBが9月に利下げするという見方が強まった一方、日銀が追加の利上げを早期に進めるとの観測も円買いにつながっている。米国大統領選や金融政策をめぐる思惑に、しばらく市場は振り回されることになりそう。