週明けの東京株式市場で、日経平均株価は一時1100円以上の大幅な下落となった。きのうの午前中、ほぼ全面安の展開となり、取引時間中としては約1ヶ月ぶりに、3万5000円台をつける場面もあった。先週末発表された米国の統計で雇用者の増加数が市場の予想を下回り、市場に米国の景気減速への懸念が広がって、ニューヨーク市場ではダウ平均株価など主要な株価指数が下落。東京株式市場もこの流れを引き継いだ。午後に入ると週末からの円高進行が落ち着き下げ幅は急速に縮小。終値は175円安の3万6215円だった。株価は先週2000円以上値下がりし下落はきのうで5営業日連続。市場関係者は「米国の景気動向について悲観的な見方をする投資家が多くなれば、再び株価が大きく下落する『二番底』もあり得る。しばらくは不安定な値動きが続くだろう」としている。