中国北京で全国人民代表大会がきょう始まった。習近平国家主席ら共産党の最高指導部メンバーを始めとした3000人近くが出席、李強首相が政府活動報告で去年を振り返り周主席の実績を強調した上で今年の経済成長率の目標を去年と同水準の5%前後にすると明らかにした。中国の去年のGDP伸び率は5.2%で目標達成もゼロコロナ政策による低成長の反動が大きく景気回復は力強さを欠く状況が続く。目標実現に向けては懸念材料となっている不動産市場の低迷や伴う地方財政の悪化などに実効性のある対策を打ち出せるかが焦点となっている。国防費については去年比7.2%増の1兆6655億人民元とし経済先行き不透明感の中でも軍備増強の姿勢を示した。政府活動報告について専門家は「諸国はいずれも低成長で中国は5%前後実現できる、ちょうといいグッドニュースとしてプロパガンダを見せている感じ。どれくらいの雇用を作れるか若者が就職できなければデフレに突入し日本の失われた30年と同じてつを踏む可能性がある」などとした。