サバ料理専門店「下北SABA食堂佐助」のオーナーは「サバ自体が値上がりしている」とコメント。サバ類の平均卸売価格はこの10年ほどでおよそ1.4倍。手ごろな価格で庶民の魚ともいわれるサバが高級魚になりかねないピンチを迎えている。サバにも押し寄せる値上げの波。背景の1つが漁獲量の減少。静岡県の海で行われていた定置網漁。キハダマグロなどがかかったが、この日サバの姿はなかった。日本でとれるサバの漁獲量は2018年に54万トンを超えてからは減少傾向で一昨年は26万トン余りと半分以下にまで落ち込んでいる(農水省HPより)。特に減少しているとされる太平洋側でとれるサバ。きのう水産庁は会議を開き、現在の漁獲枠より6割程度減らすという基本方針を取りまとめた。漁獲枠を制限することでこの先もサバをとり続けられる環境にするのが狙い。水産研究教育機構・由上龍嗣グループ長はサバの減少の理由について、温暖化の影響で海水温が高くなったことなどで餌のプランクトンが減少していることだと指摘。