国の調査では虐待で命を落とす子どものうち最も多いのは0歳児で半数近いことがわかっている。東京都医学総合研究所は、虐待を予防するための指標“ゆとり尺度”を開発した。西田淳志センター長は「ゆとりが低いということは“困っている”ということ。生活上の課題を解決していくことたとても大事」と話す。指標を作るにあたり、支援につながらなかった母親たちへの聞き取り調査に力を入れたという。その結果、自ら支援が必要と声を上げられなくてもその人のゆとりの度合いからニーズがつかめることがわかってきた。西田センター長は「ゆとりの感覚を持って育児していける環境を整えていくことが結果として状況をよくしていく」と話す。墨田区では“ゆとり尺度”を活用して、保健師と児童福祉部門がチームとなって母子の支援を行う。墨田区保健師・岩瀬翔、墨田区・児童福祉部門・田島あゆみのコメント。東京・世田谷区の映像。