暑さが厳しくなる中、今、急増しているのが新型コロナの感染。それも新たな変異株KP.3だという。東京都医師会・尾崎治夫会長は「今まで作ってきた免疫を回避する力が強い」などと話した。千葉市の東京ビジネスクリニックでは発熱外来の患者が先月末から増加。ここ数日は1日100人ほどが来院していて、そのおよそ半数がコロナ陽性だという。また、栃木・宇都宮市のクリニックにはきょう20代の患者が来院した。昨日発熱し、頭やのどの痛みせきの症状があるという。検査を行い結果はコロナ陽性だった。今年に入ってからの1医療機関当たりの患者数を見てみると2月以降、減少傾向にあったが5月から増加。9週連続で前の週を上回る事態になっている。全ての都道府県で増加していて今月1日から7日までの1週間に報告された患者は、1医療機関当たり8.07人と全国でおよそ4万人に上っている。新型コロナが季節性インフルエンザと同じ感染症法上の5類に移行しておよそ1年2か月。インターパーク倉持内科日本橋・倉持仁医師は「ここ1週間で550名の発熱患者が来ている。半数以上がコロナになっている」などと話した。また頭痛や倦怠感など症状が似ているため熱中症とコロナは見分けにくいと医師は指摘している。厚労省は夏の感染対策のポイントとして換気や手洗い、特に帰省などで高齢者と会う場合や大人数で集まる時には感染予防を心がけるよう呼び掛けている。