東京都知事選での小池氏の勝利について、岸田政権の幹部は「プラスかわからないがマイナスではない」と話した。自民党関係者も「追い風かもしれないけどそよ風くらい」と控えめな評価。自民党が全面に出たわけではないため、小池氏の勝利がそのまま「自民党の勝利」「岸田政権への追い風」にはならないとの見方が多くなっている。同時に行われた東京都議会議員補欠選挙で自民党は9議席中2議席しか獲得できず、逆風が収まっていないことが明らかになった。一方蓮舫氏の敗北について、ある立憲民主党幹部からは「まさか石丸さんとこんなに接戦になると思わなかった」と驚く声も聞かれた。敗因について、立憲幹部の一人は「無党派層の支持を得られなかったこと」と指摘し、別の幹部は「共産党の支持を受けたのが“立憲共産党”と言われマイナスになった」と分析している。また石丸氏の躍進について自民党議員は「自民も立憲も勝っていない。石丸さんのひとり勝ち」と評している。石丸氏がSNSを駆使した選挙戦を展開したことにある自民党議員は「ネット選挙がここまで票に直結したのは初めてでは」と話した。今後の国政選挙での戦術に影響を与える可能性も指摘されている。