来年春に卒業する高校生の就職活動が昨日事実上スタート。企業の人手不足などを背景に、高校生優位の売手市場が続く見通し。今年3月に卒業した高卒者の求人倍率は全国平均で3.98倍と、過去最高を記録した。来年3月に卒業する高校生についても高い水準が見込まれている。人手不足を背景に、新たに高校生の採用活動に乗り出す企業もある。都内の観光バス会社はインバウンド需要で予約の問い合わせが増えているが、ドライバーが足りず、若い人材の確保に力を入れることにした。バスは大型2種免許が必要で、すぐにはドライバーを務められないが、入社後に適性を見極め、費用を補助して、免許の取得を目指してもらうことにしている。高校生優位の売手市場。一方で、高卒の3年以内の離職率は去年10月時点で37%と、大卒に比べて高い傾向にあり、企業とのミスマッチをどこまで防げるかが課題となる。