客が従業員に暴言を吐く、過激な要求を繰り返すといった行為「カスタマーハラスメント(=カスハラ)」。被害に遭った従業員が自殺に追い込まれたケースも。東京都は昨日、全国初のカスハラ防止条例制定に向け提言を取りまとめた。専門家は、時間間隔の違いなどのトラブルでカスハラにつながる可能性を指摘。「国が決めた線引きがないから難しい」などと話した。会議では条例には「罰則をおかないことが適当」との意見で一致。警察に通報できると周知するだけでも効果が期待できるとしている。一方で専門家は、カスハラに対する取り組みの中で双方の意識の変化が必要と話す。都はこの秋にも条例案を都議会に提出する見通しだという。