福岡の伝統的工芸品博多人形と博多織の審査会で受賞した作品を紹介する企画展が福岡市で始まった。この企画展は福岡市などが毎年開き、福岡市早良区の「はかた伝統工芸館」には、今年4月に東京で行われた新作の審査会で受賞した作品29点が紹介されている。博多人形で内閣総理大臣賞に輝いた國崎正行さんの「能嵐山見事な桜に舞い降りる神々」は桜が咲く嵐山で神々が降りてくる様子を表現しているという。博多織で内閣総理大臣賞を受賞した筑前織物株式会社が手がけた帯「隆毘間道」は博多伝統の献上柄とモスクの幾何学模様をイメージしたという柄を取り入れて仕上げている。この企画展は、はかた伝統工芸館で来月9日まで開かれている。はかた伝統工芸館の八田美穂子副館長は「伝統的な作品だけでなく、今の時代に合った作風も展示されている」などと話した。