来月、知事選挙を控える首都東京。日本の人口が一極集中する東京では新型コロナの感染急拡大とその対応、57年ぶりの東京オリンピック・パラリンピックの開催、その後急増する外国人観光客など私たちの社会や暮らしに大きなインパクトを与えた出来事があった。これらの出来事を振り返りつつ東京という都市の可能性と課題を4回シリーズで考える。1回目のきょうは東京オリンピック・パラリンピック。新型コロナの影響で1年延期され無観客で開催された。1兆4,238億円という巨額の大会経費がかかり、このうち都が新たに建設した6つの競技会場の整備費は合わせて1,375億円。年間の維持費は計6億円余で都民の税金で賄われている。