2024年6月11日放送 18:10 - 19:00 NHK総合

首都圏ネットワーク

出演者
船木正人 寺門亜衣子 安藤佳祐 江原啓一郎 黒田菜月 
(オープニング)
オープニング

オープニング映像とアナウンサーの挨拶。

2024 東京のリアル
コーナーオープニング

来月、知事選挙を控える首都東京。日本の人口が一極集中する東京では新型コロナの感染急拡大とその対応、57年ぶりの東京オリンピック・パラリンピックの開催、その後急増する外国人観光客など私たちの社会や暮らしに大きなインパクトを与えた出来事があった。これらの出来事を振り返りつつ東京という都市の可能性と課題を4回シリーズで考える。1回目のきょうは東京オリンピック・パラリンピック。新型コロナの影響で1年延期され無観客で開催された。1兆4,238億円という巨額の大会経費がかかり、このうち都が新たに建設した6つの競技会場の整備費は合わせて1,375億円。年間の維持費は計6億円余で都民の税金で賄われている。

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検証“東京五輪・パラ” 競技会場はいま…

臨海部にある海の森水上競技場は300億円余りをかけて新設されボートやカヌーの競技会場となった。大会後は民間に広く使ってもらおうと改修が行われ大会前の時点では施設の管理費の見込みは年間1億5800万円だった。しかし、新型コロナの影響もあり施設の利用が進まない状況が続いた。3年前に取材した際には想定外の事態も起きていた。大会の実施に必要な波を消す装置に大量のかきが付着。当時、440個あった装置がかきの重みで沈み機能しない状態に。取り除くために1億4000万円余りの費用がかかった。今月上旬に訪れると付着を防止するために新たにカバーを設置した。かき対策の費用は5年間で合わせておよそ6億円。現在、年間の施設の管理費は大会前の想定より増え2億4000万円ほどになっている。このため都は大会の誘致のほかアイドルのプロモーションビデオや自動車雑誌の撮影場所などとしても施設を提供。競技以外にも利用し公費の負担を減らす取り組みを続けている。

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尾垣和幸記者のスタジオ解説。都が建設した6つの競技会場の年間収支を一覧で伝えた。1つの施設以外は赤字になる見通し。都は施設を維持していくために一定の税負担はやむをえないと考えているが、都民の理解を得ていくのはなかなかハードルが高く、今後も努力が必要だという。一方バリアフリーの取り組みも進められた。

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検証“東京五輪・パラ” 進むバリアフリー化

東京メトロ日比谷線、上野駅では利用者が2次元コードを読み取り専用のサイトを開くと駅で流れたアナウンスがすぐに文字になってスマートフォンに表示される。日本語以外にも英語など3か国の言語に対応。聴覚障害のある人や外国人旅行者のため非常時などに駅で流れるアナウンスを伝えるシステムだ。東京メトロの7つの駅でことし1月から試験導入が始まった。東京オリンピック・パラリンピックではすべての観客に楽しんでもらうため民間企業が開発し競技の実況や会場の案内などに活用しようとすべての競技会場で導入された。観客に使われることはなかったが大会のレガシーの一環として取り組みが続いている。実際に外国人旅行者に使ってもらうと「とてもいいアイデアです。使いやすいです」との声。この技術は来年の大阪・関西万博でも導入されることになっている。

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検証“東京五輪・パラ” 進むバリアフリー化 / 検証“東京五輪・パラ” レガシーの可能性はどこに?

尾垣和幸記者のスタジオ解説。東京大会を機にバリアフリーの取り組みが進んだ。都内の地下鉄ではホームドアの設置が進み道路での点字ブロックの整備も行われている。東京都が大会終了後に行った意識調査では都内でバリアフリーが進んだと答えた人は大会前に比べて7ポイント増加した。一方で40%が進んでいないと答えてはおり着実な取り組みが求められている。東京都は去年7月、大会が東京にどのようなレガシーをもたらしたかをまとめた報告書を発行した。しかしこの中では大会のスポンサー契約などを巡る汚職事件や運営業務を巡る談合事件については触れられていなかった。大会が残したプラスとマイナスの面に真摯に向き合いながらレガシーを生かす姿勢が求められている。あすの東京のリアルはインバウンドについてお伝えします。

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(気象情報)
気象情報

気象情報を伝えた。

(ニュース)
東京都知事選 約50人が立候補の意向示す

来週20日に告示される東京都知事選挙にはNHKの取材ではこれまでにおよそ50人が立候補の意向を示していて過去最多だった4年前を大きく上回る可能性がある。ポスターの掲示板が今、都内のあちこちに設置が進んでいる。最大で48人分のポスターを掲示することができるが、NHKの取材ではこれまでにおよそ50人が立候補の意向を示しており、このままでは枠が足りなくなるおそれもある。掲示板は1万4000か所以上に設置されることになっていて都内の自治体の担当者は「掲示板の設置場所が多いので大規模な増設になれば対応できる時間はかなり限られている。業者とも相談しながら滞りがないように進めたい」と話していた。都知事選挙の立候補者数が過去最多だったのは前回4年前の22人。今回はそれを大きく上回る可能性がある。候補者数が増えていることについて地方政治や選挙に詳しい法政大学大学院の白鳥浩教授は「動画配信やSNSの普及で自分の意見を発信したいという人も増え、立候補する心理的なハードルが下がっているのではないか。首都のトップを決める非常に注目度が高い選挙で問題提起をしたいと考える人が多いのだろう。一方で知名度を上げて、場合によっては動画などの閲覧数を増やし収入につなげようという側面もあるのではないか」と話していた。

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“ヒコーキ野郎”の半生を伝える

ゴジラなどで知られる円谷英二監督がかつて企画した「日本ヒコーキ野郎」という幻の映画。主人公のモデルとなったのは民間の飛行機開発の草分け的存在だった伊藤音次郎という人物。彼の半生を現代に伝えようと取り組む人がいる。先月、千葉県習志野市で伊藤音次郎をテーマとした講演会が開かれた。講演した長谷川隆は小学校の教師を退職したあと伊藤の功績について調査し広める活動を続けている。明治24年生まれの伊藤音次郎は17歳のとき、世界で初めて有人飛行に成功したライト兄弟の映像を見て飛行機の開発を志した。国産機開発の第一人者に弟子入りしたあと、大正4年、24歳で独立。みずからの研究所を立ち上げた場所は現在の千葉市内にあり、ここには民間航空発祥の地という記念碑が建っている。今は住宅街に囲まれた公園の一角だが、かつて、一帯は砂浜だった。砂が硬く障害物がない真っ直ぐな海岸は飛行機の滑走路として絶好の環境だったとされている。長谷川は伊藤が晩年まで60年にわたって書き続けてきた日記やメモをすべて読み込んだ。伊藤が一気に名をあげたのは独立の翌年、短い木材を継ぎ足し中古のエンジンを積んで手作りした飛行機で千葉と東京の往復飛行を初めて成功させた。1時間近くの飛行はほとんど成功例がない時代、その快挙は新聞でも大きく報じられた。伊藤は招待を受けて全国各地を巡回、向かったさきざきで大歓迎を受けた。ところが台風による高潮で研究所の建物が自宅とともに全壊。一時、避難も余儀なくされた。それでも伊藤は諦めず資金を工面して翌年、現在の習志野市に建物を再建。数々の名機を生み出し国産機で初めて連続宙返りを成功させたとされる機体も開発した。しかしその後、待っていたのは厳しい開発競争だった。軍からの仕事を積極的に請け負った中島飛行機(現・SUBARU)などが事業を拡大する中、経営難が続き、あくまで民間事業にこだわったとされる伊藤は戦後、GHQによって飛行機の開発が禁止されるまで技術者の1人として開発に関わり続けた。伊藤の足跡をたどってきた長谷川は信念を曲げずに夢を追い続けた人生に強く惹かれたという。先月の講演会の会場には伊藤の実の娘・井上和子さんも訪れた。12年前、長谷川に日記などの資料を提供し調査のきっかけを作った。長谷川は去年、研究の成果を1冊の本にまとめた。伊藤の生きざまは移り変わりの激しい現代社会に伝えていくべきだと考えている。長谷川は「夢を諦めずに持ち続けて挑戦し続ける心。そういったことが今の時代本当に必要。音次郎さんの生き方はその1つの典型かと思い、自分ではそこまでできなかったが伝えることは私にはできる」と話した。

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スタジオトーク

寺門亜衣子は「17歳のときに抱いた夢を生涯追い続けるのはなかなかできない。私は17歳の頃、ドラマの影響で検事になりたかった」と話した。江原啓一郎は「17歳の頃はダンスに励んでいて表舞台で活躍するダンサーになれたらいいなと思っていた」と話した。千葉県習志野市では今は飛行機開発の痕跡がほとんど残っていない。そんな中でも長谷川さんは地域の歴史とともに過去の知られざる偉人の生き様を知ってもらいたいと話していた。

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西武清瀬駅100年 あの曲で出発進行

東京・清瀬市にある西武池袋線の清瀬駅がきょうで開業100年を迎えた。それを記念して駅の発車メロディーが地元出身の歌手・中森明菜さんの曲に変更されることになった。駅は大正13年に開業。上りは「DESIRE-情熱-」で下りは「セカンド・ラブ」が流れることになった。駅では記念の乗車券も販売され地元の利用客や鉄道ファンが次々と買い求めていた。昔ながらの改札ばさみで専用の台紙に穴を開けてもらうイベントも行われ大勢の人でにぎわっていた。

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“百年小麦” 高校生が収穫体験

古くから小麦の生産が盛んな群馬県館林市で「百年小麦」と名付けてブランド化を目指している小麦の収穫を地元の高校生たちが体験した。収穫体験を行ったのは群馬県立館林商工高校の生徒と市の職員など合わせておよそ20人。館林市では市や飲食店、メーカーなどの「産官学」が連携し地元産100%の小麦を2017年に商品化。「百年小麦」と名付けてブランド化を目指している。こうした取り組みを地元の高校生たちにも知ってもらおうと収穫体験が毎年行われている。また工業を学ぶ生徒が制作した昔ながらの「千歯こき」という農機具を使った脱穀の作業も体験した。体験した人は「刈るのがちょっと難しかったが刈れるようになって楽しかった。これがうまくいって「百年小麦」がいろんな人に届いたらいいなと思う」などと話した。

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小学生が狭山茶の茶摘み体験

特産の狭山茶の栽培が盛んな埼玉県入間市で地元の新久小学校の約260人の児童が茶摘みを体験した。摘み取り方の説明を受けたあと数センチに伸びた葉を摘んで袋に入れていった。子どもたちは摘み取った茶葉を家に持って帰るという。

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東京五輪のアサガオ パリ五輪へ

パリオリンピックを盛り上げようと東京オリンピックでセーリング競技が行われた神奈川県藤沢市の江の島の広場で地元の市民グループが当時会場を彩ったアサガオの苗50本を植えた。市民グループは当時飾られたアサガオの種をとり育てていた。去年咲いた花を押し花にして励ましのメッセージを添えたうえでセーリング競技の選手たちに届けるという。

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おでかけ しゅと犬くん
首都直下地震 発生後72時間を体験

そなエリア東京から中継。現在の気温などを伝えた。そなエリア東京では首都直下地震が起きた直後の72時間を生き抜くための知恵を学ぶことができる。防災体験は午後9時半から5時まで1時間に1回程度行われている。

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そなエリア東京有明(東京)
(気象情報)
気象情報

関東の気象情報を伝えた。関東甲信では向こう2週間暖かい空気が流れ込みやすく、かなり気温が高い日もある。熱中症対策が必要。全国の気象情報を伝えた。

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気象庁熱中症
(エンディング)
エンディングトーク

寺門亜衣子は「きょうは私、半袖を着てても朝から暑くて、うちわをあおいでいた」などと話した。

ラインナップ

きょうは「解体最終判断 検討は先月から」などのニュースをお伝えした。

ニュース7

ニュース7の番組宣伝。「改正へ第三者機関めぐり各党は」など。

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