来週20日に告示される東京都知事選挙にはNHKの取材ではこれまでにおよそ50人が立候補の意向を示していて過去最多だった4年前を大きく上回る可能性がある。ポスターの掲示板が今、都内のあちこちに設置が進んでいる。最大で48人分のポスターを掲示することができるが、NHKの取材ではこれまでにおよそ50人が立候補の意向を示しており、このままでは枠が足りなくなるおそれもある。掲示板は1万4000か所以上に設置されることになっていて都内の自治体の担当者は「掲示板の設置場所が多いので大規模な増設になれば対応できる時間はかなり限られている。業者とも相談しながら滞りがないように進めたい」と話していた。都知事選挙の立候補者数が過去最多だったのは前回4年前の22人。今回はそれを大きく上回る可能性がある。候補者数が増えていることについて地方政治や選挙に詳しい法政大学大学院の白鳥浩教授は「動画配信やSNSの普及で自分の意見を発信したいという人も増え、立候補する心理的なハードルが下がっているのではないか。首都のトップを決める非常に注目度が高い選挙で問題提起をしたいと考える人が多いのだろう。一方で知名度を上げて、場合によっては動画などの閲覧数を増やし収入につなげようという側面もあるのではないか」と話していた。