大阪府八尾市にある小学校で、酷暑での避難所生活を想定した24時間の宿泊訓練が行われた。避難所・避難生活学会が主催したもので、全国初だという。参加したのは、医療従事者や自治体職員などおよそ70人。支援に入っても避難所に泊まることはほとんどないということで、実際に体験してみる取り組み。課題を見つけ、災害関連死や熱中症の防止につなげることを目指す。この日の最高気温は35.4度で、猛暑日となった。天井部分は表面温度が50度を超える所もあるが、体育館にエアコンはない。扉を開放し可搬式のクーラーや扇風機を設置するなど熱中症への対策を取った。暑さ指数計を暑さ指数のばらつきを測るために10個設置されている。被災者が置かれた環境を身をもって体験することもこの訓練の大事な目的で、夕食は自治体が備蓄した非常食を床に座って頂く。避難所で活用されている段ボールベッドは、8トンの重さにも耐えられる強度があり、組み立ても簡単。訓練には熱中症対策に詳しい専門家も参加し、各家庭で備える必要があると指摘する。暑さ指数の計測結果から、体育館の内部で比べると暑さに差があることがわかり、体育館の外は夜間は内部より暑さが和らぐ時間帯があった。首都直下地震では、都は避難所に人が殺到し混乱する可能性があることから在宅避難への備えを呼びかけている。都の想定では、地震で起きた停電の復旧が完了するのは、発災からおよそ4日後。今週、マンションの防災対策を都の職員が視察するということで同行した。燃料は3日分で浸水被害から発電機を守る対策も。シャンボール三田管理組合・田中一宏防災委員長は「ハザードマップ上では1メートルくらい浸水するので必要な設備を守るため止水板を設置してる」と話した。真夏に災害が起こったら備蓄の見直しはもちろんのこと避難先の選択肢を考えておくことも重要だ。