東京武蔵野市で救急医療などを担ってきた吉祥寺南病院が老朽化のためきょうで診療を休止した。吉祥寺南病院は125床あり武蔵野市や三鷹市、小金井市など6市を含む医療圏の患者を主に診ていた。2次救急医療機関のほか、災害時に地域の中等症の患者などを治療する災害拠点連携病院に指定されていた。しかし一部の病棟が老朽化し建て替えについては、コロナの経営への影響や建築資材高騰などのため断念せざるをえず、今月いっぱいで診療を休止すると決めた。入院していた患者はすでにほかの病院に転院させるなどしたという。病院を運営する医療法人は診療休止を当面、1年とし引き継ぎ先を探すとしている。休止によって地域の災害拠点連携病院が減少し災害対応への影響を懸念する声も上がっていて東京都では災害時の治療に影響が出ないよう医療圏内で精査して対応を考えたいとしている。