NBAで活躍する八村塁選手が今月14日の試合後、日本代表・トムホーバスヘッドコーチの再任について「コーチも日本代表にふさわしい、プロとしてもコーチをやったことのある人がコーチになってほしかった。今回こういうふうになってしまったのは僕としても残念」などと、日本バスケットボール協会への不信感をあらわにした。この発言に日本バスケットボール協会・渡辺信治事務総長は「重く受け止めている」としたうえで、東京オリンピックで女子日本代表を銀メダルに導いたトムホーバスヘッドコーチについて「世界的なレベルのコーチ」などと見解を示した。今月24日の試合後、取材に応じた八村選手は「プレーヤーファーストの精神が見られない。そういう方針の日本代表ではプレーしたくない」と改めて不信感をあらわにした。こうした中、八村選手と共に日本代表を引っ張ってきた渡邊雄太選手が取材に応じた。関係が改善しなかった理由の一つとして、八村選手のエージェントが間に入り直接のコミュニケーションが難しかったことを挙げた。そのうえで「悪者は一人もいない」と語った。さらに事前に八村選手と話したという渡邊選手は「渡邊対八村みたいな構図を作るのはやめてもらいたい。これからの日本代表をよくしていくためにやっていこうと思っている」と語った。