全日本バレーボール高校選手権、明日はいよいよ夢舞台センターコートでの準決勝。今日は親友の思いを背負って今大会を戦う名門のキャプテンを特集する。優勝4回の名門東京代表の下北沢成徳高校、ベスト4入りを決めたチームのエースはイェーモン・ミャ。バレーボール元ミャンマー代表の父を持つ彼女の武器はパワフルスパイク。そのスピードは、国内リーグ選手の平均を上回る。そんな彼女はある選手への思いを背負って最後の春高を戦っている。1年前2年生エースとして戦った春高決勝、同じコートに立っていたのは親友の後藤ビビアン愛音。しかし、結果はストレート負け、次こそ日本一を誓った。夢に向かって歩んでいた去年5月、後藤が右膝前十字靭帯を断裂、全治10カ月もう春高には出られないと告げられた。コートで一緒に日本一の景色を見る、それはもう、かなわない。それでも後藤はチームを支え続けた。親友に夢を託すために。春高の大会期間中、大きな声を出し、チームを盛り上げていたのは後藤。チームをけん引するエースをスタンドから応援する。日本一まであと2勝。