あすから船通勤の新たな定期航路が導入される。品川区の五反田と天王州を結ぶ。所要時間は約35分。目黒川を通過するため、桜の季節には絶景を楽しみながら通勤できる。揺れはほとんどなく、景色も変わるため、新鮮な気持ちで通勤できるという。新ルートの運行スケジュールは平日夕方から夜にかけて。仕事帰りの交通手段としての利用が想定されている。東京都は、船通勤の定期航路を2023年から開設していて、今回が3本目の航路。五反田と天王洲を結ぶ航路は片道900円。電車で移動すると、約15分で約420円のため、船通勤のほうが時間も運賃も倍以上かかる。すでに運行されている晴海から日の出ルートでは、電車なら30分以上かかるところを船なら5分。天候によっては運行が休止されることもある。都の担当者は、船通勤で周囲の活性化をはかり、水辺のにぎわいにつなげていきたいとしている。小池知事はきのう、川を有効利用することで、混雑を避ける防災の際の緊急ツールとする、3路線が開始されることで、今後様々な発展形が考えられるなどと話した。