フジ・メディア・HDを巡っては大株主のダルトン・インベストメンツが新たな取締役候補12人を提案しているが、フジ側は提案に反対する方針を決めている。ダルトンのローゼンワルド共同創業者は取締役候補者の一部と都内で会談し、今後の対応などについて意見交換した。来月の株主総会ではフジ側とダルトン側が人事案の承認を争う「委任状争奪戦」になる可能性が高まっている。会談後、ローゼンワルド氏は株主への働きかけを始める考えを示した。一方でローゼンワルド氏は「これは『争い』ではない」とも述べ、最も良い経営陣を選ぶための正当なプロセスであることを強調した。