今回は闇バイトに応募した関東地方の中高生3人が1000キロ近く離れた山口県で強盗予備の疑いで逮捕された事件について伝える。事件が起きたのはことし10月。山口県光市の住宅に強盗に入ろうとしたとして千葉県の男子高校生と茨城県の男子高校生、それに男子中学生の合わせて3人が強盗予備の疑いで逮捕された。なぜ、中高生の3人が遠く離れた山口まで強盗に行くことになったのだろうか。3人は秘匿性の高いアプリ・シグナルを通して別の指示役と見られる人物から指示を受けて山口に来たと話している。まず3人は事件当日の午前中、東京駅に集合。その際、お互い面識がないため服装を目印に確認し合ったといわれている。ニット帽にパーカーやトレーナーそれに名前に関するアルファベット1文字で呼び合っていたという。そして東京駅から新幹線の自由席で1000キロ離れた山口まで来て徳山駅で在来線に乗り継いで最寄りの駅へ向かったと伝えている。午後8時ごろ、住宅の周りをうろうろしていたところ警察官に職務質問され持ち物の中からはドライバーや粘着テープなどが見つかりさらに強盗するつもりだったと話したことから強盗予備の疑いで逮捕された。その後、家庭裁判所に送られ3人のうち2人は保護観察処分とされている。警察のこれまでの調べによると3人は動機について遊ぶ金が欲しかったという趣旨の説明をしているという。3人には面識がなく茨城と千葉とそれぞれの住む場所からSNSを通して闇バイトに応募したと見られている。この3人は指示役から山口まで強盗に向かうことのほか少し脅せば簡単に金を奪えるから大丈夫だと伝えられていたという。ほかに「山口がこんなに遠いとは思わなかった」とも話していた。現時点で現金で新幹線の切符を買ったことは分かっているが、誰が負担したのかっていうのは分かっていない。3人は関東地方在住だが首都圏で相次ぐ一連のこの強盗事件とこの事件との関連性はまだはっきりとは分かっていない。ただこの3人に指示をしていたとして茨城県の20歳のリクルーターが同じ強盗予備の罪で逮捕起訴されている。警察は首都圏で相次ぐ事件との関係も引き続き調べている。そしてこの事件犯行は決して計画的とは言えず短絡的にも見える。何より中学生や高校生が加担してしまう闇バイトとは一体、何なのか。今後も取材を続けていく。