洪水など大規模な災害に備え、日本や東南アジアの各国が協力して救助活動を行う訓練がタイで行われた。この訓練は20年余り前、22万人以上が犠牲になったインド洋大津波を教訓に日本やASEAN(東南アジア諸国連合)の加盟国が協力して8年前から行われている。きのうはバンコクなど3か所で訓練が行われ、各国の医療従事者や地元の救助隊員など300人以上が参加した。このうちバンコク近郊の会場では、バンコク中心部を流れるチャオプラヤ川があふれて洪水が起きたという想定で仮設の病院が設置され、医療従事者などがけが人の治療の優先順位をつけるトリアージを行ったり、患者を軍のヘリコプターで搬送したりした。定期的に訓練を行うことで、各国の災害医療の充実や被災地での各国の医療チームの間の情報共有や連携の強化につながることが期待されるという。