ASEAN外相会議では多様なパートナーシップの模索が焦点となっている。10日、ASEAN側はアメリカと中国を含む9つの対話国との外相会議を開いた。米中はそれぞれ東南アジアにおいてさらなる支持を得ようとしている。中国・王毅外相は双方の経済関係を強化するFTAの改定交渉の完了をアピールした。王外相は貿易戦争が激化する中でも開かれた地域の姿勢を堅持するべきだとASEANに呼びかけた。トランプ大統領が各国に新たな関税率を通知する中、米・ルビオ国務長官はアメリカのアジア太平洋地域への関与を改めて強調した。ルビオ長官の発言の直後、トランプ氏は8カ国を対象に新たな関税措置を発表し、ブラジルには50%の関税率が通知された。ASEAN加盟国ではブルネイとフィリピンに対する関税率が引き上げられ、8月1日までに合意に至らなければ新たな関税率が発行する。今後は10月に開催されるASEAN首脳会議を前にASEAN外相経済相会合が予定されている。現在、ASEAN加盟国は個別にアメリカと関税交渉を行っているが、今後は加盟国がトランプ政権と交渉する際、ASEANからの協力・サポートを受けられるかもしれない。