自民党総裁選の党員票は、きのうが実質的な締め切りとなり、各陣営は国会議員票獲得に向けた活動に勢力を注いでいる。きのう、地元の千葉県で党員と懇談した小林鷹之氏は、自民党が変わることと日本のビジョンを示すことが重要だとの考えを示し、きょうも、和歌山で党員に自らの主張を訴える予定。茂木敏充氏は、連日、議員の国会事務所を中心にまわって支持を訴えている。林芳正氏は、都内を中心に視察や意見交換を重ねていて、きょうは国会内で総決起集会を開く。高市早苗氏の陣営も、今後は国会議員票をターゲットに絞り声掛けするとして、電話などで支持を呼びかけ、議員票の掘り起こしに全力をあげる構え。小泉進次郎氏は、ASEANと日中韓による農林分野の閣僚級会合に出席するため、昨夜からフィリピン・マニラを訪れている。きょうは、大阪で5候補による街頭演説会が予定されているが、小泉氏はビデオメッセージで支持を訴える。ベテラン議員は、最終的には金曜に判断すると話していて、あさっての投開票まで議員票をめぐる水面下の駆け引きが続く。