美味しい新幹線は運賃込みで5万5000円で席は満席。今夜の主役はJR東海。鉄道事業で固く稼いできた巨大企業。企画したのは営業本部の秋山誠。グルメ雑誌dancyuからの提案だった。食事を提供するのにかかせない食品衛生責任者の視覚は秋山が自ら取得し、別の日には新幹線がバーになりJR東海は車内をまるごと貸し出すサービスを始め、こんな光景が生まれる。東京と新大阪を結ぶ東海道新幹線は、日本の大動脈と呼ばれJR東海にとってはドル箱路線。収益も輸送頼みでその8割が運輸収入。そのためにコロナの影響も大きかった。移動制限で利用客が激減し、はじめての赤字に。総額は2000億円を越えた。客ののっていないガラガラの車両を走らせながらJR東海は知恵を絞った。そこで始めたのが車両の貸し出し。高校の卒業旅行や結婚式、プロレスなどを行った。輸送以外のビジネスを次々と仕掛けるようになっていった。