日本原子力発電は、東海第二原発の再稼働を目指し、今年9月までの計画で安全対策工事を進めているが去年、防潮堤の基礎部分に不備が見つかり一部の工事が中断している。昨日は東海第二原発の再稼働の際に事前に、了解を得る必要がある東海村など周辺の6つの市と村のトップらが初めて現場を視察した。基礎部分には地下およそ50メートルまで柱が造られているところだが、コンクリートが均一に充填されず、ところどころ鉄筋がむきだしになっていた。参加者からは原因や対策について質問が相次ぎ、日本原電の担当者は柱の強度を高めるため原子力規制委員会に申請している補強工事の内容を説明した。このあと非公開で質疑応答や意見交換が行われ、安全対策工事が予定どおり終わるか問われると日本原電は「非常に厳しい状況だ」と回答したという。東海村の山田修村長は「鉄筋の変形や現物を見ると大変な状況」などと話し、日本原電東海事業本部の坂佐井豊本部長は「ありのままの工事の状況について見ていただいた」などと話した。