次世代の車の開発に向け重要なテーマとなっているSDV。日本メーカー各社も運転支援の機能や将来の自動運転などに向けて、開発の強化に乗り出している。ただ、ハードウエアが中心の従来のものづくりの常識からは、大きな変革を迫られるものとなっている。こうした中、日本ではスタートアップ企業が、大手自動車メーカーに先行する形で、SDVの車づくりに取り組んでいる。完全自動運転の車の開発を目指す企業では膨大な画像や音声のデータを解析する生成AIや半導体の開発を進めている。完全自動運転では、随時、走りや安全性に関わるソフトウエアを更新し、性能をアップデートしていく仕組みが欠かせない。政府はきょう、新たな戦略の案を取りまとめた。SDVの開発にオールジャパンで取り組む必要性を指摘したうえで、自動車向けの高性能な半導体の研究開発や、ソフトウエアの標準化などの分野で、日本のメーカーどうしの連携を促していくなどとしている。そして、2030年にこの分野で立ち遅れている日本メーカーのSDVの世界シェアを3割まで高める目標を掲げている。