午前8時頃、財務省に現れた神田財務官。昨日に続き、介入について明言しなかった。歴史的な円安は上場企業の決算にも影響を与えている。商船三井の今年3月までの決算は円安効果で経常利益が約160億円押し上げられた。橋本剛社長は「ほどほどの円高への回帰が望まれる」などと話した。さらに今日、3度目の下方修正を発表した住友化学。円安が追い風となるものの、最終赤字は3000億円を超える見込み。午後7時に発表されたデータが市場関係者に驚きを与えた。それが金融機関が日銀に預けている当座預金の予測データ。専門家は当初、この数字が2兆1000億円ほどのマイナスとみていたが、予想を大きく上回る7兆5600億円のマイナスという結果に。この予想との差を使って介入が行われた可能性が高いと東短リサーチの加藤氏は指摘した。ただ、為替は今日、ジリジリと157円台に近づき、再び円安の流れに。日本時間5月2日未明にはアメリカのFOMCが開かれ、結果次第では再び円安が加速する可能性がある。
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