きょうの東京株式市場では、輸出関連企業を中心に売りが入り、日経平均株価の下げ幅は一時1100円を超えた。その大きな要因となったのが円高。外国為替市場では先週金曜日の夕方と比べて5円ほどの円高ドル安が進行している。この流れを加速させたのがアメリカの金融当局によるレートチェック。午後4時すぎ、東京・新宿にある両替所には行列ができていた。この店でアメリカドルを購入する場合の為替レートは、先週金曜日には1ドル158円台だったが、きょうは155円台になっていた。円高ドル安の流れが強まったのは先週金曜日の夕方だった。日銀は金融政策決定会合で政策金利を現状の0.75%程度に据え置くことを決定。これを受け、外国為替市場では一時1ドル159円台まで円安ドル高が進んだ。しかし為替の推移を見てみると、植田総裁の会見が終わった直後、2円近く円高になり、さらに日付が変わった土曜日の深夜にはニューヨーク外国為替市場で再び円が急騰。一時155円台まで円高が加速した。ロイター通信などによると、アメリカで為替介入の実務を担うとされるニューヨーク連銀が、ドル円相場に対して「レートチェック」を実施したと伝えられている。レートチェックとは、中央銀行が金融機関に対し現在の為替水準を問い合わせる行為で、市場では為替介入が行われる前段階の行為として受け止められている。そのため介入観測が急速に広がり、円買いドル売りが加速した。そしてきょうの東京市場でも円高の流れは止まらなかった。一時153円80銭台をつける場面もあった。この影響は株式市場を直撃。円高は輸出関連の企業の業績を下押しする大きな要因となるため。この懸念から売り注文が膨らみ、日経平均株価は一時1100円を超えて値を下げた。市場では日米が円安ドル高の是正に向けて協調して動いているとの見方が出ている。今後の為替市場について東短リサーチの加藤出氏は「また円安方向に進むとドカンと為替介入が来る可能性はあり得る。過去の経緯を見ても為替介入は時間稼ぎにはなるが、(円安の)トレンドを変えることは基本的にはできない。当面は150円台での推移かと思う」と話した。
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