1960年代、ルームエアコンの普及率はわずか2%。受験生は厚着し、こたつで身を丸くしながら寒さを乗り切っていた。そこで、履くこたつとも呼ばれた「ガンバリルック」が登場。下半身を温め、学習机で勉強に打ち込めた。1971年、ブレスレットにもなる携帯ラジオ「パナペット クルン」が発売。大阪万博の影響もあり、未来的なデザインが好評を博した。79年、電卓にそろばん機能がついた「ソロカル」が発売された。そろばんで足し算や検算、電卓で掛け算をするのが一般的だった。東芝未来科学館には日本の発明家たちが生み出してきた作品が多く展示されている。そのなかの1つ、「スナック3」はトースト、ホットミルク、目玉焼きをいっぺんに調理することができた。だが、用途が限られているのに割高だと約2年で生産は終了した。科学館は5年前に入手したといい、今回、久方ぶりに稼働。開発した企業の技術者たちはニーズを追いかけるのではなく、新たなライフスタイルを提案しようという意気込みを感じたという。
住所: 神奈川県川崎市幸区堀川町72-34
URL: http://kagakukan.toshiba.co.jp/
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