中国の農村出身の出稼ぎ労働者「農民工」について。北京では明日全人代が開幕となるが焦点の一つに減速経済への対応がある。中国では不動産不況が長期化、消費の弱さが目立つなどそのしわ寄せは人々の暮らしにも及んでいる。中でも厳しい状況にあるのが約3億人いる農民工。中国河南省の鄭州。朝4時農民工が集まって来た。これらの車は日雇い労働を募る車が来る場所で、仕事を求め続々と人が集まっていた。今3割が50代以上、紹介されていたのは日給2000〜8000円程度の仕事。それでも募集するとすぐに定員に達する。経済の原則で仕事を見つけるのが困難になっていた。一方将来を悲観し働くことを諦める若者もいる。文劉波さん(36)は14歳から農民工として出稼ぎ労働を続けてきた。貯金が底を尽きたらまた働くつもりだが医療保険を利用できず不安定な生活を続けている。中国の労働者問題を研究する許輝さんは労働者が追い詰められば社会の安定にも影響すると指摘。