マーケット担当の長江記者が企業の今後を先読みする。きょうのテーマは「ニデック特別注意銘柄の重み11月は株価に要注意」。特別注意銘柄にニデックのような大手企業が指定されるのは珍しく、背景には不適切会計の疑いがある。特別注意銘柄は2024年1月にできた制度で、内部管理体制の改善の必要性が高い場合に指定される。かつては“特設注意史上銘柄”と呼ばれオリンパスや東芝が指定された。特別注意銘柄は明確な上場廃止基準に入っていて、2024年以降に指定された企業はニデックを含め6社のみ。非常に重たい措置となる。ニデックを巡る主な動きを紹介した。5月29日に海外子会社の監査に遅れが生じていると発表。7月24日に業績速報値を発表。9月3日に調査の過程で別の不適切な会計処理が行われた疑いがある事例が見つかり、調査を進めるために第三者委員会を設置すると決めた。ニデックやグループ会社の経営陣が関与または認識していた可能性を示唆したことからガバナンス体制への懸念が強まった。調査が終わるめどは示されず今も未定となっている。ニデックの指数構成銘柄除外が決まりきのうニデックの株価は急落しストップ安となった。アイザワ証券・三井氏は「顧客への説明責任の観点からポートフォリオに組み入れづらい」、松井証券・窪田氏は「この売却圧力を市場で吸収するのは簡単ではない」とした。11月14日に決算の提出期限延長が認められない場合、この日から1カ月以内に提出をしないと上場廃止基準に抵触する。ニデックの自己資本比率は2025年3月時点で51.8%と当時のオリンパスや東芝と比べると財務体質は健全。
