日本維新の会の代表選挙が行われ、大阪府知事を務める吉村洋文氏が新たな代表に選ばれた。代表選挙は、吉村氏と国会議員3人(金村衆議院議員、空本衆議院議員、松沢参議院議員)のあわせて4人で争われ、国会議員と地方議員、そして一般党員による投票の結果、知名度の高い吉村氏が投票総数のおよそ8割を獲得し、圧勝した。日本維新の会・吉村新代表は会見で、「永田町の古い感覚、政治のやり方、それをぶっ壊して、そして次世代の、そして現役世代の頑張れるような、そんな政策を実行していく改革政党でありたいと思っています」と述べた。また、吉村新代表は「自公政権とは距離をおいて対峙していく」と強調したほか、これまでの党の方針を翻し、「野党第一党は目指さない。与党過半数割れを目指す」と述べた。一方、執行部人事をめぐっては、前原誠司元外務大臣を共同代表にあてたい考えを明らかにした。他の幹部には若手を起用したいとの考えを示した上で、「月曜日(きょう)中に決定したい」と述べた。先の衆議院選挙で議席を減らした維新は、大きく議席を伸ばした立憲民主党や国民民主党に埋没しないよう、来年夏の参議院選挙に向け党勢の回復が急務となっている。