台湾で中国からのミサイルなどの攻撃を想定した年に一度の防空避難訓練が22日から25日まで行われた。台湾では、この防空避難訓練に合わせて年に一度の大規模な軍事演習も行われた。台湾国防部によると、去年までの演習では台本に沿ってリハーサルも行われたが、ことしは現場の部隊に具体的なシナリオを知らせないほか、夜間の演習を増やすなどできるだけ実戦に近い形にしている。また中国語だけでなく、英語や日本語など合わせて18の言語で演習について発信するなど、海外に向けた宣伝に力を入れている。東京大学・松田康博教授は「国際的な関心を高め日本を含め多くの国に台湾の防衛に協力的な姿勢をとってもらいたい狙いがある」などと分析している。