JR蒲田駅前で出会ったのはユニークな眼鏡を一柳孝司さん。年齢は66歳だが、東京造形大学の学生で予備校の時の先生を囲んでのクラス会の帰りだった。青山学院大卒で生け花・小原流のビル管理会社の経理として28年間サラリーマン生活を送った。自宅はタクシーを使わず歩いて行ける距離だったので、コンビニで好きなものを買ってもらったが、歌舞伎揚とピーナッツを買っただけで料金は216円だった。自宅は6階建てのビルだった。自分の持ち物だという。2Fはアトリエ。華厳滝をイメージした作品、セミの抜け殻を使った作品、自画像などがあった。3Fは叔母の住居。4Fから上が一柳さんの居住スペース。大好きな若尾文子のDVDが並んでいて、「祇園囃子」のDVDを取材スタッフにプレゼントしてくれた。他にも映画のDVDがたくさんあり「野菊の如き君なりき」をオススメしてくれた。素晴らしい純愛で主演の有田紀子に惚れたという。ビデオを写真に撮り保管していた。大量のオシャレ眼鏡も見せてくれた。冷蔵庫の中はあまり物がなかった。目の前にスーパーのライフがあり、料理はほとんどしないという。卒業制作のために手羽先の骨は今から収集している。神棚には大量の合格祈願のお守りがぶら下がっていた。学科試験がないから東京造形大学を受験したという。結婚はしておらず、今後もする気はない。中学時代の初恋相手への想いを語った。芸術に取り組むのは彼女に自分の活躍している姿を届けたい想いもあるという。